昨年の秋、ちょうどスープスプーンの販売を始める直前
「スープスプーンはありませんか」とメールが入りました。
後日、そのお客様から感想が届きました。
「まず、美しい木目に見惚れました。昨夜は、スープを作って、スプーンを使いましたが、なめらかな舌触りに嬉しくなりました。そして、ひとすくいで口に入るスープの量がベストでした。持ち手のカーブも、ちょうど親指が窪みに当たるように出来ていて、とても使いやすよくよく計算され尽くされたスープスプーンだと・・感心しました。」
埼玉県・Y様
これは、スプーンの生地を作った甲斐さんと、漆の東谷さんのコンビネーションによる仕事です。
働き方研究家の西村佳哲さんが、こんなことを言っています。
「デザイン力を身に付けるための一番の近道は、身のまわりにあるデザインに気付くこと。階段の滑り止め一つ、ドアノブ一つ、自然に使えるように、さまざまな工夫がほどこされていることに気付く。無数の気遣いに囲まれて生活していることが分かれば、周りのものがすごく豊かに見えてくる」
このお客様には、道具にされているさまざまな工夫によく気付くことができる方で、その分豊かさの中で生活をされているのですね。
林まさみつ